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「フリースタイルな僧侶たち」にフリーに寄り添いたい。

若い僧侶たちの仏教再生の活動がおもしろそう!

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 仏教と言えば、今では「葬式」の時だけお世話になる、言ってしまえば「フォーマットのひとつ」になってしまった感があります。

そもそも大乗仏教と小乗仏教の違いすら、私たちのほとんどは理解していないかもしれません。また日本に浄土真宗、浄土宗、日蓮宗などさまざまな宗派があることは知っていても、それは観光の時の「お寺」の違いくらいの知識でしかないかもしれません(詳しい方がいたらごめんなさいね。あくまで私の推察です)。

ですが、たとえばニュースで見るアメリカ・トランプ大統領の移民流入阻止の政策や、シリアでおこなわれている戦争、パレスチナとイスラエルの紛争で常に話題になる「エルサレム」のことなどを見聞きするにつけ、世界の人々にとって宗教の存在が大きなものであることは何となく感じますよね。

そんなことと関係あるのかどうかはわかりませんが、若い僧侶さんたちの間で新しい動きが起こっています。

それは、宗派を超えて、仏教と私たち普通の市民が直接つながっていこうとする動きです。

 

「フリースタイルな僧侶たち」と題するこの運動は?

 この運動は(運動と言うとなんか固いですが)「フリースタイルな僧侶たち」というネーミングでおこなわれている活動で、浄土真宗本願寺派僧侶の若林唯人さんを代表に、増田将之(浄土真宗本願寺派僧侶)さん、薬師寺寛邦(臨済宗妙心寺派僧侶)さん、光澤裕顕(真宗大谷派僧侶・お坊さん漫画家)さん、梅本龍青(日蓮宗僧侶・グラフィックデザイナー)が理事を務め、監事に熊谷誠慈(浄土真宗本願寺派僧侶)さん、辻村優英(神戸大学助教)さんを迎えて運営されています(各氏名は2017年2月7日現在のWEBサイト記載情報)。

「お坊さん=お葬式」というイメージが定着しています。 しかし、仏教にいま求められているのは、お葬式だけのお寺とのつきあいではなく、先行きが見えず生きにくい社会を、心安らかに生きられる社会に変えて欲しいということではないでしょうか。私たちは、その期待に応えるために、既成概念に固執することなく、日本仏教のあり方をフリースタイルに見つめ直していきます。

仏教を心のよりどころにして、いまを生きるということを一緒に考えてみませんか?(サイトから引用)

~とあるように、宗派を超えて、さまざまな形で、一人ひとりの市民とつながろうという試みです。

詳細は機会があれば直接取材し紹介したいのですが、まず気になるのは、「フリースタイルな僧侶たちのフリーマガジン」です。

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仏教の持つ豊かな可能性に出逢っていただくためのきっかけ作りとして発行しているそうで、最新第45号の特集は「死の体験旅行」。そのほか過去号では「進化系お守りOMAMO」や「フリスタが見た尼僧アイドルの素顔」など、若手らしい編集企画で、興味を引きます。

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このフリペを入手するには設置寺院やお店からの入手、サポーター登録し、郵送していただく、またはWEBでの閲覧となります。詳しくは下記。

 

http://www.freemonk.net/freemagazine

 

また直接僧侶と触れ合える、相談できるイベントや交流会も多数開催されていますが、直近、関西では「(京都)アラサー僧侶とゆるーく話す会」が開催されます。

アラサーの僧侶数名とフラットに話ができる会。テーマは特に設けず、話したいこと、たとえば仕事や恋愛、家庭のことなど、なんでもいいそうです。

最近仏女がブームですが、単純にお坊さんと話がしてみたいという方も歓迎だそうです。

このイベントは事前予約制。詳細は下記です。

日時:3月5日(日)14:00~16:30
会場:京町屋 さいりん館 室町二条
京都市中京区冷泉町65
■京都市営地下鉄 烏丸線「烏丸御池」駅 2番出口より徒歩5分
■京都市営地下鉄 烏丸線「丸太町」駅 6番出口より徒歩4分
■京都市バス「烏丸二条」より徒歩3分
主催:フリースタイルな僧侶たち
会費:1,000円(フリスタ会員は800円)
定員:10名