おとなの「遊ぶ・学ぶ・つながる」を提供するWEBマガジン

第4回「離婚したくなる亭主の仕事」調査がなかなかに怖い

近年は人手不足がさまざまな業界で言われ、一見就職難は解決しているかのような報道が散見しますが、実際はそうではないと思う方が多いのではないでしょうか?

終身雇用の崩壊による早期退職勧奨は当たり前。一部上場の大企業ですら倒産や身売りの危機が頻発するグローバル経済環境化での企業競争。ブラックが当たり前?な第三次産業の実態など、あなたの身の回りの「現実」は政府役人が把握する「数値データ」以上の過酷さがあると思います。

さて、そんななか、与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社が、「離婚したくなる亭主の仕事」調査結果を発表しました。

離婚したくなる職業?それって結局…と、推測前にまずは結果をお読みください。

 

~以下データ出典:リスクモンスター(株)「アナリストモンスター」

http://www.riskmonster.co.jp/

 

調査の実施概要
・調査名称 :第4回「離婚したくなる亭主の仕事」調査
・調査方法 :インターネット調査
・調査エリア:全国
・期間:2017年1月28日(土)~1月29日(日)
・調査対象者:20~49歳の既婚者 女性個人 600人
・有効回収数:600サンプル

妻の2人に1人が夫の仕事に不満あり

夫の仕事に対する不満があるかと聞いたところ、約半数が不満を持っておられるようです。

なかでも「不満がある」と回答した内訳を年齢別でみると、「30代」(同55.0%)が最も高く、次いで「20代」(同53.0%)、「40代」(同42.5%)の順となり、いわゆる働き盛りの夫の職業への不満が高いという結果になっています。ちなみに、この結果は前回と概ね同様だそうです。

 

21

 

また夫の年収別に不満の有無を集計したところ、「300万円未満」(回答率65.1%)が最も不満が高く、次いで「300万円以上400万円未満」(同64.5%)、「400万円以上500万円未満」(同59.3%)と、年収が低くなるほど不満の度合いが高まっています。

表でわかるように、夫の仕事に対する不満は、年収と高い相関性があり、特に世帯年収が500万円未満の家庭においては、夫の仕事に不満の矛先が向けられやすい傾向にあることがうかがえる結果です。

 

「夫の仕事が原因で離婚したい」と考えている妻は全体の8.2%

「離婚したい」と回答した内訳を年齢別でみると、「40代」(同8.5%)が最も高いものの、「20代」、「30代」(同8.0%)と回答率に大きな差はなく、年齢による傾向はさほど見られない結果となりました。

夫の年収別に離婚意識の有無を集計したところ、「300万円未満」(回答率16.9%)が最も高く、次いで「300万円以上400万円未満」(同10.3%)、「500万円以上600万円未満」(同7.4%)と、年収が低くなるほど離婚意識が高まっている傾向が見られる結果となりました。世帯年収別においても同様の傾向が見られます。

そのほか妻側の不満理由をより詳細に分析したのが下記の表になります。

結局妻側から見たときに「結婚」への不満は収入と直接連動することがわかるのですが、それは下記の表などを比べて考えると、夫への転職への期待などとも連動していますので、妻の自分だけの不満というより、夫の体のことを心配したり、仕事の環境を心配していたり、という、ある種の愛情も伺える気がします。
単純にお給料が安いから…という話だけではないのだと思いますよ。

 

22

23

 

最後に

調査では夫の年収が500万円を超えると、不満、転職、離婚などの各数値がぐっとおちています。

日本の一般的なサラリーマンの経済的基準は「500~600万円」を下限に、政府も企業も考慮いただきたいものです。