神戸における地域・行政の課題をITスタートアップ(起業家または起業家候補者)と市職員が協働して解決する新たなプロジェクト「Urban Innovation Kobe(アーバンイノベーション神戸)」が始まります。
一般的に、行政の事業というのは個人や中小企業にはハードルの高いものです。
大抵は「実績」や「売上・利益」など一定の条件を満たしていない場合、歯牙にもかからないケースがよくあります。
が、この事業は起業家育成支援の側面と地域・行政課題へのIT導入促進の両方を目指す試み。
しかも単純に請負ではなく、行政職員とスタートアップが一緒に地域課題の解決サービスの開発を行おうという取り組みです。
神戸市が抱える2つの課題への解決策を提案するスタートアップを募集するとともに、募集テーマ以外の分野についても、神戸市への提案として募集します。
本事業の概要は下記の通りです。
1.「Urban Innovation Kobe(アーバンイノベーション神戸)」の特徴
このプロジェクトでは、地域・行政課題へのテーマに対して解決手法をスタートアップ(起業家)が提案(応募)します。応募後の審査により、テーマ毎に選ばれた採択チームは、約3か月の間、市担当職員とともに開発を行い、最終的に、市民によるテスト利用や市役所業務の中での試行導入や実証実験を行います。また、開発プロセスにおいて、「神戸スタートアップオフィス」で専門家による事業化支援プログラムを受けるなど、企業経営やビジネス開発の専門家からの助言を受けることで、本当に市民に活用される新たなサービス開発を目指します。
(1)プロジェクトへの応募対象者
・ITを活用した地域・行政課題の解決と新ビジネス・サービスの創出を目指すスタートアップ
・チームでの応募を推奨(最大5名まで)
(2)募集テーマ(課題)
①本当に必要な救急要請に応えられる仕組みづくり(救急搬送を補う民間サービスマッチングなど)
②意識せずに健康行動が習慣化される仕掛けづくり
③フリー(実現可能性があると認められた場合には、プログラムでの支援対象候補とします)
(3)募集期間・応募方法
・募集期間 2017年9月6日(水曜)~10月8日(日曜)
・応募方法 下記サイトのエントリーフォームから応募してください。
http://urban-innovation-kobe.com/
(4)審査基準
①チームの優秀度:チームメンバーが優秀でバランスが良いか
②課題の理解度:課題テーマを適切に理解し、実現可能な解決手法になっているか
③職員との協調性:職員と協働しながらより良いサービス開発を進める熱意があるか
④新規性・創造性:他のサービスと差別化できる要素を持っているか
⑤継続性・収益性:ビジネスモデルが構築されているか、または他都市への横展開が可能なビジネスになっているか
(5)参加チームへの支援内容
・採択チーム数(予定):各テーマ1~2チーム
・支援メニュー
①市担当部署とのサービス開発に向けた意見交換(週1回程度)
②「神戸スタートアップオフィス」の事業化支援プログラム提供(12月~2月、隔週1回程度)
③開発のための支援金提供(金額はサービス内容により決定、上限50万円/チーム)
(6)スケジュール(予定)
9月6日~10月8日:応募受付
10月9日~10 月下旬:第一次選考(書類審査及び面談)
11月中旬:ブラッシュアップセッション(提案内容へのアドバイス)
11月下旬:ファイナルピッチ(最終選考会)
12月上旬~来年2月下旬:スタートアップと市担当職員との共同開発
「神戸スタートアップオフィス」事業化支援プログラム提供
来年3月下旬~:試行導入・実証実験
2.ワークショップ開催
プロジェクトと連動した課題発表会+特別ワークショップを開催します。このワークショップでは、市の担当職員による課題テーマについての発表を行うほか、募集テーマを題材とした解決方法についてのアイデアソンを行います。
プログラム応募に向けた仲間を探すチームビルディングの機会にもなりますので、「地域課題の解決に興味はあるけれど、一緒に参加するメンバーがいない」という個人の方や、エンジニアやマーケティング担当者などチームメンバーを増やしたいと思っている方もぜひご参加ください。
(1)日時:2017年9月23日(土曜)13:00~15:45
(2)場所:しあわせの村研修館1F ホール(北区しあわせの村1番1号)
(3)参加費:無料
(4)申込方法:以下のWEB サイトからお申込ください。
http://urban-innovation-kobe-1.peatix.com
※IT を使った地域課題解決に関する国内最大級のイベント「Code for Japan Summit 2017」内イベントとして開催します。
※本ワークショップ参加は「Urban Innovation Kobe」プログラム応募の必須条件ではありませんが、課題発表などより理解が深まる機会のため、応募を考えている方は参加をお勧めします。
3.お問い合わせ先
Urban Innovation Kobe 運営事務局
(特定非営利活動法人コミュニティリンク内)
E-mail:urban_innovation_kobe@communitylink.jp