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おとなの新マナー:アレの前には手を洗おう!

おしっこの前に手を洗おう?

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ノロウィルスやインフルエンザなど、今年はいろいろ感染系の病気が流行しているようです。幸いに筆者およびその家族には発生していませんが、友人の多くはインフルに感染して苦労しています。

人に移すだけに、行動も制限され、感染系の病気は大変ですよね。

さて、昨日おもしろい記事を読みました。

タイトルは「おしっこする前に手洗いを」という、うん?逆なんじゃねーの?という記事なのですが、筆者は日本家族計画協会所長の北村邦夫氏です。下記引用します。

 

『「(男の子には)おしっこする前に手を洗わせよう」。東邦大学名誉教授(泌尿器科)の白井将文先生は常日ごろ、こう力説しています。「トイレを使った後は手を洗おう」というメッセージには大きな誤りがあるというのです。

おしっこっするときに不潔なのは性器に添える手なのです。日常生活で、手はいろいろな場面で汚されるわけで、その手で性器に触れることの方が問題です。~』

『これを裏付ける研究結果があります。HPV(ヒトパピローマウィルス)という病原体が性行為を通じて女性の膣内に進入することによっておこる病気の一つが子宮頸がんであることをご存知でしょうか。1対1の関係が保たれている男女25組のカップルについて、HPVがどう感染していくかを調べたものです。14組はお互いにHPV陽性、4組はいずれかのパートナーが陽性、7組は体のどこからもHPVが検出できなかったという結果でした。HPVは13種類の存在が確認されていましたが、パートナーが2人ともHPV陽性であった14組を詳しく見ると、3組では検出されたHPVの種類が男女ですべて異なっており、11組では男女で1種類以上異なるHPVが見つかりました。つまりパートナー以外から何らかのルートで感染したものと見られます』

(以上毎日新聞2017年2月8日夕刊:Dr.北村が語る現代思春期「おしっこする前に手洗いを」より引用)

 

わたしたちの思い込みを修正すべきなのでは?

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性器が不浄であるという思い込みは、伝統的な刷り込みがあるのでしょう。また排泄物を出すのも性器であるために、「排泄物=ばっちい=汚い」の図式からの認識もあるのだろうと思います。

しかし、確かに両先生が上で指摘するように、私たちの「手」というのは、想像以上に汚れた環境で活躍しています。

ドアを開けるとき、靴を履くとき、筆記具やパソコン、スマホを触るとき…などなど、自分の外部との直接接触の最初のつとめを果たすのが「手」であります。それらは、誰が触れたのか、何をふんづけているのか、いつ掃除したのか、全く分からないものに触れているのです。

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男女ともに性行為においても、最初に使うのが手ですよね?

ということは、大切なパートナーに、間接的にどのような病原を接触させているのかもわからないわけですね。

さて冒頭触れた、ノロやインフルエンザですが、これも空気感染だけではなく、手を通じての接触感染の可能性もあります。

 

インフルエンザについて(厚生労働省ホームページ関係記事)

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

 

ノロウィルスについて(厚生労働省ホームページ関係記事)

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html

 

というわけで、とっても大切な手ですが、残念ながら一番汚れていると認識し、大切な部分に触れたり、大切な人(赤ちゃんや彼女さん、奥様など)に触れる前に「手を洗う」ことをマナーとしませんか?それは神経質なことではなく、ただしい科学的知識に基づいた相手への思いやりだと思います。

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