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恋と京都街歩きに、ベストなガイドパンフ発見!

秋は京都観光のベストシーズン。

京都紅葉

ようやく秋の気配を感じる今日この頃、我が家の愛犬もお外に出たがるよき季節。秋は観光や外出にもってこいの季節で、各地でイベントも多いのだが、街全体が「平安テーマパーク」の京都市にでかけるにも絶好の季節。

なにせ京都市内の夏は他府県人にとっては地獄の暑さ。そして冬は冬で、底冷えで、各種関節が固まりそうな寒さ。というわけで、秋は京都観光に最もふさわしい季節なのです。

実際、京都市も10月から冬にかけてさまざまなキャンペーンを展開しています。普段は見られない寺社の宝物や庭園などを公開する「秋の特別展」や、世界的に人気の「伊藤若冲」の生誕300年にちなんだ催しなど、この秋の京都は紅葉の季節を待たずとも見どころが多い時期なのです。

さてそんな京都観光は、全国人気なだけに旅行誌や観光情報誌、WEBなどでも、数多くの記事が取り上げられていますが、実際問題、雑誌は重いしかさばる。WEBサイトは便利だけど、ピンポイントの情報はともかく、なんとなくいろいろ探すのは結構面倒くさい。

そんなときに意外と役に立つのが観光パンフレットなのだけれど、さすがに京都市は、凄い観光パンフを作っていました。

その名も「京都 恋と知恵のパワースポット~京都の大学生の京都再発見~」(平成25年3月発行)という、学生向け観光案内パンフがそれ。

 

大人も使える「京都 恋と知恵のパワースポット~京都の大学生の京都再発見~」

恋と~表紙

 

このパンフは、その名の通り京都に魅力を感じる全国の学生さんのために編集されたもの。行政としては「若者キャッチ」のために「恋と知恵」という切り口で編集をしたのでしょう。

そして内容的には市内を「烏丸・河原町エリア、京都駅周辺エリア、清水エリア、嵯峨嵐山・松尾エリア、岡崎エリア」と代表的な5エリアに分けて各ページを作成。その中の「恋と知恵」の、いわばパワースポットに絞った名所紹介をしているわけです。

 

たとえばどんな構成か?

岡崎ページ

 

写真は岡崎エリアのページ。

文殊菩薩をご本尊とする「金戒光明寺」のほか、日本創生神話の素戔嗚尊等(すさのおのみこと)と奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)が結ばれた伝説にちなんだ二つの神社、「東天王・岡崎神社」と「須賀神社」が紹介されているほか、見やすいエリア詳細のイラストマップが掲載されている。

また「京都伝統産業ふれあい館」など、京都の伝統文化を体感できるような施設も、該当エリアに応じて紹介されているのもポイントです。

行政のパンフらしく、流行りすたりの多い、飲食グルメ中心ではなく、京都への本質的な理解を促す内容を、見やすく、わかりやすい編集で紹介する姿勢はとても好感が持てる。

 

京都の基本を知る「企画ページも楽しい」。

文化紹介

 

またエリアページとエリアページの間には、京都理解のために欠かせない、様々な文化や風俗にちなんだ企画ページが出てきます。その解説を読むだけで、京都の魅力の基本が理解できるといういものです。

 

最終ページのマップは京都の位置関係を一望できる。

広域図

また京都観光に訪れる方はご存じでしょうが、京都はバスの街。大きなバス停や観光案内書で、とても便利なバスマップが無料で配られているのですが、それでも、あれはあれでなかなかの大判。

その点このパンフの最終ページについている市街地マップは、観光エリアと主要施設のみという割り切り方が素晴らしく、結果、京都市内の全体がとても見やすい地図におさめられています。

このパンフは冒頭に書いたように3年前の編集なのですが、持っておいて損はない、お値打ちパンフです。残念ながら印刷物の方は希少となっていて、ほぼ手にすることは難しそうですが、下記の京都市役所・京都情報館のホームページからPDFがダウンロードできます。ぜひリンク切れの前に入手され、京都で恋を見つけに行きましょう!

京都 恋と知恵のパワースポット~京都の大学生の京都再発見~ダウンロードはこちら

 

文責:堀埜正直