気がつけば、もう11月。過ごしやすい季節ではありますが、この時期感じ始めるのが、カサカサなど乾燥によるお肌の不調。
粉を吹いたようになったり、ツッパリを感じたり…というのは、性別を問わず気になるようです。
楽天リサーチのおこなった「メンズエステに関する調査」というのがあります。この結果が、なかなか興味深いのです。調査対象は20〜60代の男性なのですが、3割もの男性が、メンズエステに関心があると答えています。
その中で、50代、60代の方が理由として答えているのは、「健康的になりたいから」というものでした。
メンズエステに関心をもった理由
今やお肌への関心は男女問わずというわけですね。
では、なぜこの時期、お肌の調子が悪化するのでしょうか?
夏は紫外線の影響や、暑さのストレスから発生する活性酸素、冷房の乾いた風や冷えによる乾燥…など、肌不調の原因となる要因が目白押しです。
そのためか、「夏を経験した肌は5歳老ける」と言われます。そして、これからやって来るのが「乾燥の季節」。
「疲労困憊の夏」→「乾燥と闘う秋」という移り変わりに、肌はついていけない状態になってしまうのです。
うるおいを保つのは、肌の健康を守るためには絶対必要な条件。化粧水で水分を与え、クリームで油分をプラスして水分を閉じ込めて…という方法はもちろんご存知だと思います(そして早めの手当がポイント!)。
でも、夏の肌ストレスの要因でもある活性酸素への対策は、それらの方法では対処できないのです。
「活性酸素」といえば、昔のCMで「さびない人」と話題になったことがありますね。「身体のサビ」と言われて悪玉のように扱われていますが、本来、活性酸素は…
…というものです。
呼吸をするだけでも発生する活性酸素は、実は体の維持に大きな貢献をしてくれているのです。
悪者呼ばわりされるのは、実は、活性酸素が過剰にある場合なのです。
活性酸素が多くなると、肌は酸化していきます。すると…
…などの問題が発生するのです。
そして、活性酸素は、呼吸以外に…
…などでも発生しますから、冒頭に書いた、夏(強い紫外線、飲みがちなビール、そして、毎日を過ごすだけでも相当なエネルギーを消費)は、必然的に、過剰な活性酸素を生み出す時期でもあったのです。
そこでこの過剰な活性酸素を消していくことで、体の内側から肌の復活をはかろうというのが、今回のご提案です。
活性酸素を消去するには、「抗酸化力」の高い食べ物が必要になります。
一般的に抗酸化作用の強い栄養素として、ビタミンEやβ-カロテンなどが有名です。しかし、それらの物質は抗酸化作用が働く場所が決まっています。
ビタミンEは、細胞膜の内側で、β-カロテンは細胞膜の中心部分で抗酸化力を発揮するといわれています。これに対して、アスタキサンチンは、体内のあらゆる部分で抗酸化作用を発揮します。細胞膜の内側も中心部分も、働く場所を選ばず抗酸化作用を発揮する点に特徴があるのです。
アスタキサンチンは天然色素の一種で、赤い色をしています。つまり、豊富に含まれる旬の食材は、赤い色をしたもの、とくに海のものに多いようです。
鮭やイクラ、桜エビは旬の食材。アスタキサンチンもたっぷり含まれています!
そこで、アスタキサンチンをたっぷりととれる、旬の食材を使ったメニューを試しませんか?
秋香る 鮭としめじのバターしょうゆ
http://cookpad.com/recipe/1268343
サクサク★自慢のかき揚げ
http://cookpad.com/recipe/2607923
プロが作るイクラの醤油漬け
http://cookpad.com/recipe/3451002
(いずれもリンク先はクックパッド)
私は、美容や健康のために食べるなら、ぜひ「健康な食材」を選んでいただきたいと思うのです。
自然の中で育まれる食材は、自然の持つ生命の力を宿しています。
同じ赤い食材でも「着色料で赤みを付けた食材」は、アスタキサンチンではなく着色料を摂取することになり、逆に過剰な活性酸素を生み出す要因にもなってしまうから、この時期は要注意です。
私たちも自然の一員。肌トラブルからの回復を目指したいあなたは、いきいきとした食材で、自然のパワーの助けを借りて脱出してくださいね。
文:引本由起
構成:堀埜正直