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大人の旅:あのAirbnb の「吉野杉の家」に注目!

吉野杉の家という一つの思想

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Airbnbという企業をご存知の方も多いことでしょう。

同社は、いわゆる「民泊」のサイトとして2008年にサンフランシスコで設立後、急成長を果たす企業で、日本でも、インバウンド増加により、ここに登録するマンションや空き家所有者が多くなり、それが国の民泊特区構想を事実上後押しした…ほどです。

 

Airbnbサイトはこちら

https://www.airbnb.jp/

 

そのAirbnbが日本の観光活性化に注力し始めたことは、すでに関連業界の方ならご存知かと思いますが、『観光+地方活性化』を具体化したプロジェクトが、このほど奈良県・吉野に誕生しました。

その名も「吉野杉の家」です。

 

 

地元・著名建築家・企業の三位一体で、地域の名建築のノウハウを伝承しよう!という価値ある試み。

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「吉野杉の家」は、Airbnbが奈良県の吉野町とともに作り上げたコミュニティハウス。

国際的な建築家である長谷川豪氏がコンセプトから設計までを担当し、地元・吉野で代々森を守ってきた製材業者、地元の大工さんたちなどと一緒に創り上げました。

海外企業がリーダーシップをとり、日本の『田舎』で、『最高の日本の建築家+地元の職人たち』とのコラボレーションにより成立したこのプロジェクトは、今後の日本の地域活性化を考える上で大きなヒントになると思います。

 

運営が『地域』という試みもユニーク

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この『吉野杉の家』はいわゆるオーナー不在の民泊ではなく「コミュニティハウス」の名の通り、1階は居住スペースとコミュニティセンターとして、地域コミュニティがホスト役を務めるというユニークな試みが行われます。

一階の開放的なリビングは、地元の人たちの集まりにも活用できるよう考えられていますから、ゆるやかにゲストとホストが、交流でき、「泊まる」だけではなく、本当の意味で地域を知る機会になるでしょう。

 

杉のなかに包まれる自然と一体になれるゲストルーム

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 階段を上がると杉の木目ににつつまれる、無駄なものを一切省いたロフトのようなベッドルームがあります。ゲストや国内外からの訪問者が最大7人まで宿泊することができるそうです。

 

宿泊料金も地域に還元!

 また、この施設をAirbnbを通じて宿泊予約すると、毎回の収益は直接、地域コミュニティや文化的な遺産を守るための資金として寄与されるそうです。

建築から運営のあらゆる面において、地域との連携を重視したこの取り組みは、ビジネスモデルとして日本企業にもぜひ見習ってほしいものです。

 

「吉野杉の家」基本情報         

アクセス:近鉄線「大和上市」駅より徒歩16分

住所:〒639-3113 奈良県吉野郡吉野町飯貝624 吉野杉の家

予約(Airbnb):https://yoshinocedarhouse.com/book-jp

詳細はこちら:https://yoshinocedarhouse.com