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注目イベント:鍵盤楽器だけの素敵な音楽フェスが京都・一乗寺で!

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音楽フェスのもう一つのトレンド、それは「街おこし系」。

音楽フェスという言葉を聞くと、基本「若者」のイベント、あるいは「ロック好きのイベント」という印象が強い。屋外大型フェスのPR力が強いために、そんなイメージを持ってしまうのだろう。

が、音楽フェスにはもう一つのカテゴリーがある。それが街おこし系音楽フェス。

関西でも、帝塚山音楽祭や高槻ジャズフェスティバルなどが有名だが、これらは基本的に街のあちこちを舞台に「無料」で聴けるライブ多数なので、暇つぶしにもちょうどいいし、普段個人的に「あまり知らない、聞かない」ジャンルと出会える楽しみもある。

関西圏でもあちこちで、これら「街おこし系」が増えてきていて、地方都市はもちろんだが、商店街レベルなど、さまざまな主催者が、地元振興を狙い企画をおこなっている。その意味では、老舗であり、パイオニアの帝塚山音楽祭の功績はとても大きい。

 

流行りだからこそ、ダメな街おこし系もある。

ただし、なかには首をかしげたくなる企画も多い。

「無料」をいいことに、アマチュアの発表会と化す「音楽フェス」がそれだ。

また、もう一つの問題として、やたらJAZZ FES.をうたうイベントが多いのも、正直いかがなものか、だ。

市場としては、日本ではいまやJAZZは残念ながら、マイナーな音楽になってしまっている。普段あなたの周りでもモダンジャズやスイングを聞いてらっしゃる方は決して多くないだろう。

いや、別にマイナーであることが悪いといっているわけではない。

問題は、JAZZは市場としてマイナーだが、それなりに演奏人口が多く、先ほどのアマチュアでも出しておけば…という発想で、
・ただで使うにはミュージシャンが集めやすい。
・本格的なロックやフュージョンなどは音がうるさいので近隣調整が大変だがJAZZやボサノヴァ(これもJAZZの中にいれられるケースが多い)はごまかしがきく。
・PA代もロックなどと比べると安くつく。
など、もっぱら主催者、企画側の都合から「JAZZ FES.にしときまひょか?」な企画が多いという点だ。

そしてこういう音楽に愛も誇りもない主催者や企画者のイベントは、会場環境や音響機材やリハーサルの不十分さから、なんじゃこりゃ、なライブになるケースもある。

せっかくの新しい音楽との出会い、街との出会いが、こういった「適当な」主催者のせいで、結果台無しになっているケースがあることを、企画側は心してもらいたい。

 

街おこし系音楽フェスの基本は…。

さて、では街おこし系音楽フェスのポイントは、どういったところにあるのだろうか?

1)企画者が音楽を理解している。

一番大切な点はここだろう。主催者は大型フェスのように決して潤沢な予算をもっているわけではない。いや、世間的には著名な音楽フェスですら、けっして予算ありきで成立しているのではない。やはりそこには熱き音楽への思いを持った仕掛け人が存在してこそなのだ。

2)それはアーティストの選択と音響・会場で判断できる。

しかし、「そのような熱きプロデューサーセンスは、音楽の素人にはわからない」という声が聞こえてきそうだが、これを見分ける方法がある。会場に行った際に、店(会場)と出演者、および音の良さを確認しよう。

まず出演者が著名でなくとも、きちっとプロをそろえている場合、それはやはり聞く者の心を打つ何かを持っている。たとえば筆者はブルースが苦手だ。普段もブルースは聞かないし、とくに日本語ブルースは意味がわかるだけに「濃厚」すぎて耐えられない。が、実際に良いミュージシャンに出会うと、その「世界観」に引きずり込まれ、あっという間に30分程度のステージを立ったまま聞いてしまう。やられてしまうのだ。そういうミュージシャンをきちんとブッキングできる企画側は、やはり配慮が行き届いていて、たとえばそれは街の長年経営している焼肉屋だったり、ガラクタにみえるコレクションいっぱいの古いカフェだったりと、アーティストの世界観にマッチした会場になっているから不思議。そしてその環境に応じた音響設備がある。どんなにちいさな会場でも歌い手の横にモニター(※)すら設置されていないセッティングは素人、やっつけ仕事と、それだけで判断していいだろう。

※モニター=歌い手が、どのようなサウンドが鳴っていて、自分の歌がどう音響的に聞こえているかをチェックできる、演奏者(歌い手)ようのスピーカー。

また事前のチェックでは、出演アーティストに対する紹介コメントもチェックポイントの一つだ。それがたとえアマチュアであっても、どういった意味から出ているか、どういう特徴があるか、それがしっかりと書かれている告知サイトのイベントははずれがないだろう。そのあたりが適当なサイトのイベントは、出演者への面談、チェックができていなくて、とりあえず数そろえてます、の態度と理解してもいいかもしれない(すべてがそうではないが)。

3)街歩きや店のグルメなど、街ぶらの魅力と一体化していること。

上に書いたことと連動するが、街おこし系の面白いところは、会場移動や、退屈したときに、周辺をブラつけることだ。とくに「地元色」が強ければ強いほど、観光や普通の街ぶらではのぞきにくいようなお店に入るきっかけになっていることが重要だ。

そしてそういった店は、やはりなにか発見がある。意外にびっくりな面白オヤジだったり、驚きの美人店長だったり、インテリアが面白かったり…。もちろん、これは食べなきゃ、飲まなきゃな地元飯、地元ビールなどとの出会いがあったりもする。そういったお店や街のガイドもしっかりとパンフや事前告知で抑えられているか、これも企画の良しあしを見分けるポイントになる。

 

京都・一乗寺 the Day of Piano~地味だが良質な京都堪能間違いなし。

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さて長々書いてきたが、上記の良質街活性化音楽フェスとしてasita.baが推薦するのが、2016年10月30日・日曜日 京都・一乗寺周辺で開催される「the Day of Piano」というイベントだ。

このイベントは、昨年末に、東山や祇園などの観光客のにぎわいに反し来街者が低迷する一乗寺ラブな地元バー店主谷田晴也氏が、まったくの独力で1年以上の時間を費やし実現した「the Day of Pleasure~一乗寺音楽フェス」のスペシャル版だ。

第1回the Day of Pleasureは、年末の寒い時期にもかかわらず大成功に終わり、当初音楽での街の活性化?と疑心暗鬼だった地元のお店や京都精華大学などの応援の方々にも、好評を得、早くもこの冬の二回目の企画は昨年を上回る内容で行われる模様だ。そして、the Day of Pleasureは、単に年末の音楽フェスという「イベントのタイトル」を超え、この街のさまざまな催事やムーブメントをくくるコンセプトワードとして、広がりをみせつつある。

そして今回のthe Day of Pianoの成り立ちが面白い。

第一回目企画のために街を走り回り会場交渉に奔走していた谷田氏が、意外にピアノを置いているカフェが一乗寺周辺に多いこと。知らなかったけれど、相当腕達者なピアノ指導者も多いこと、そして第1回目の出演ミュージシャンの中で、俗にピアノ弾き語り系のアーティストが幅広い人気を博したこと…などが印象に残っていて、「鍵盤だけの音楽イベントって面白いかも」と、まさに冒頭に書いた「音楽愛」「地域愛」をきっかけに発案したイベントなのだ。

というわけで、このイベントの詳細を再確認しよう。

 

鍵盤オンリー音楽フェス~the Day of Paino~

日時:2016.10.30(日)

会場:京都一乗寺・修学院周辺

Webサイト:http://dopf2016.ichijyoji.net/

チケット購入方法などは最下段参照

 

accessmap

 

出演アーティストを、とくにあまり音楽を知らない人向けにasita.ba的に紹介してみた!

エマーソン北村

レゲエのタイム感をベースにしたインストゥルメンタルキーボード。レゲエのもつゆったりとしたテンポ、ビートをシンセサイザーによる多重録音で表現。カフェBGM、子供向けワークショップなど、鍵盤を「インターフェイス(接点)」と捉えた独自の表現を楽しめる。
リクオ

京都のソウルミュージック。日本語による叙情的な歌詞とメロディを、ニューオーリンズやシカゴ伝統のピアノ演奏をバックに歌い上げる。関西のブルースと東京のシティポップを融合させ昇華したステージパフォーマンスは場所・世代を問わず見るものを引き込んでくれる。

橋本恵史(テノール)・大谷祥子/吉澤友里絵(Pf)

クラシック。本格的なクラシック演奏をクラシック初心者にもわかりやすく解説を加えながら行うプログラム。新進気鋭のテノール歌手:橋本恵史が実力派ピアニストの連弾をバックに子供から大人まで楽しめるステージを展開してくれる。

fuyuco.

ロックバンドのヴォーカリストとして長期にわたり活躍を続けたfuyuco.ソロに転向してからは写真家とのコラボレーションによる作品発表など、よりアーティスティックな活動を行っている。等身大の歌詞と、ロックを通過したポップなメロディライティングのマッチングは彼女ならではのものである

竹上久美子

シティポップス。京都人らしいやさしい人や街、自然への感性を歌に託した、聞きやすく、親しみやすいKYOTO POPを提供してくれる。自身の子育て経験から親子で楽しめる演奏も意識したステージとなる。

常国高史

自作の美しいメロディを長年にわたるアカペラグループでの歌唱技術で表現。和洋問わず名曲のカヴァーも多彩。今回はパーカッション奏者との共演で賑やかなステージを演出してくれる。

大谷朝子&羽田ネコハチ純

ブルースブギー。ブルースミュージックの中でも、ダンサブルなスタイルである「ブギウギ」スタイルで会場を沸かすピアニスト。共演の「踊るハーピスト」羽田ネコハチ純との転がる掛け合いでハッピーなステージになること間違いなし

超絶技巧ピアニスト 志野靖家、司会 鈴木宏信

ネタ系本格クラシック。格派クラシック奏者なのに、なぜかお笑い、ネタ系のステージが楽しめる。「超絶技巧」によるスーパープレイを司会者との抱腹絶倒な掛け合いと共に展開。音楽に興味がないお子様などにも注目を集めちゃう凄いパフォーマンス。

やなめ×Limba Trip

ジャズ/ソウルスタンダード×民族楽器。誰しもが口ずさめる名曲の数々を、アフリカ由来の楽器「Calimba(カリンバ/親指ピアノとも呼ばれる)」の伴奏でお送りする。独特の共鳴音によるリラックスした伴奏と、本格的な歌唱でゆったりお楽しみください。

城領明子

シティポップス。R&B、ソウルのフィーリングを感じる本格的な歌唱と、瀟洒なメロディ。楽曲の世界に吸い込まれるような豊かな表現力を体感できる。場所を問わず会場の雰囲気を一気にその世界にできる稀有なシンガー。3rdアルバムを発売したばかり。

宮腰理

ソウルミュージック。ソウルフルでハスキーな声と、ピアノ/アコーディオン/ハーモニカ/ギターを万能に操れるマルチプレイを武器に、故郷である福井県の民謡から ソウルスター:サム・クックのカヴァーまでこなす。純朴な人柄がにじみ出るそうるふるなすてーじをおたのしみくださいステージが、まさにソウルである。

ヨシノミナコ
ジャズ&ポップス。ジャズ学科出身の本格的な演奏技術をベースに、ジャズスタンダードによるムーディなステージはもちろん、ジャズを下地にしながらもその技術が十分に活かされたオリジナル楽曲も楽しめる。

 

サイトのアーティスト紹介はこちら

 

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入場券購入方法

※チケット店頭販売は9/20〜となります。
※小学生以下無料/未就学児童入場可。
※飲食料金はチケット代には含まれません。別途各会場でお支払いください。
※チケット発行枚数に限りがあります。購入をご希望の方はお早めにお買い求めください。

■ 前売
1)店頭販売(AnneShirley / CafeNorwegianwood / インキョカフェ / Anonecafe)

一般 3000円

ペアチケット 5000円
(2名様まで入場可・購入時に「ペアチケット購入希望」の旨をお申し付けください)
→購入時にチケットにスタンプを押印させていただきます。

大学生 2000円
(購入時に学生証のご提示をお願いいたします)

中高生 1000円
(購入時に学生証or生徒手帳、もしくは年齢がわかる身分証明書をご提示ください)

2)イープラス(セブンイレブン/ファミリーマート端末より購入が可能です)

一般 3240円
購入方法などは下記リンクをご参照ください

3)faavoクラウドファンディングサイト(9/30まで適用)

京都府さまのプロジェクトにてクラウドファンディングに挑戦中です
https://faavo.jp/kyoto/project/1521